こんにちは、makiです。
みなさんは、サンクコスト効果を知っていますか?
すでに支払った費用に気を取られ、合理的ではない判断をしてしまうことです。
職場に、ボロボロの皮(合皮かも)の手帳を使っている60代の男性がいます。毎日ポケットに入れているうちに手帳が波打って、端も削れています。
今なら、安くてキレイな手帳が手に入るのに、なぜ買い替えないのか不思議に思って使う理由を聞いてみました。
すると「30年程前に購入した時高価だったので、捨てられない」と。
思い出があるというのではなく、当時高価だったからという理由で今も使い続けている…
もちろん、価値観は人それぞれなので良い悪いはありません。
ただ、実際にその手帳を使い続けることで失っているものもあると思うのです。
1.信用
2.時間
3.機会
【1. 信用】
周囲の人たちは良く見ています。彼は毎日、手帳に今日の重要なことを書いている。それなのに、抜けもれが多いのはなぜなのか?抜けもれは手帳のせいではありません。性格や年齢のせいかも知れません。ですが、その手帳を使っているせいで管理ができない人だろうと思われているのです。彼の失敗ではないことも、彼の失敗ではないかと噂されてしまうのです。手帳を新品に変えても、抜けもれは出るし、普段のミスの多さから信用は低いままかも知れませんが、身だしなみや持ち物に少し気を配ると周囲からの信用も変わるかも知れません。
【2. 時間】
波打っている手帳は間違いなく使いにくいです。1ページめくるだけで苦労しています。当然、急いで見たいページを探すことも難しいです。結果、書いただけで終わり活用されていません。実際、手帳を確認するのに時間がかかっているのを何度か見かけました。また、書いているだけで確認していないこともあり、周囲からは手帳に書いているのに、なぜ間違うのかと思われています。もはや、手帳はいらないのでは?とさえ囁かれています。使いやすい手帳の方が時間の節約になるのは間違いないと思います。
【3. 機会】
機会損失もあります。彼自身の機会損失だけではなく、同僚上司の機会損失も出しています。彼がスムーズに仕事が出来ていれば更に別の仕事もはかどったでしょうが、ミスが多いことで、そのフォローに周囲が巻き込まれてしまうからです。
「古い手帳ひとつで大げさだな〜」
確かにそうなんですが、逆に持ち物や身だしなみに気を配ると「そういったことにも気を配れる人だから」と信用を得やすいのも事実です。
また、ミスすることと人柄は別です。彼も職場では愛されています(ミスが多いので一緒に仕事をしたくないという人もいますが)。憎めない人柄で私も彼のことが好きです。
今回は、サンクコスト効果について考えてみましたが、私自身も今は使っていないのに購入当時の金額に引っ張られて処分できないものが、まだまだあります(人のことを言っている場合じゃない)
ですが、この例が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです(*^^*)
ではまた (^^)/~~~